No.723 ~ No More Accident ~ | NPO法人NMA

No.723 ~ No More Accident ~

平沼@NMAです。


悲しいことに交通事故というものは、今、この瞬間も起き続けています。

しかし、そのことを自分にも起こり得る身近なこととして受けとめることは容易なこと

ではありません。それ故、交通事故というものはある日、突然、襲ってくる偶発的な

不幸な出来事と思えてしまうのかも知れません。


私が初めて親しい者、友人を交通事故で失ってから今年で27年が経ちます。
友人はバイクで交差点を横断中に赤信号を無視して走行してきたダンプに撥ねられ、
即死でした。悲報を聞いた瞬間の何とも言えない虚脱感は、すぐに加害者への怒り

へと変わっていきました。


交通事故には加害者と被害者が存在します。事故の非は加害者にあったと片付けて
しまうことは簡単です。もちろん、毎日、数多く報道される交通事故には、防ぎようもない

と思える加害者の非による事故もたくさんあります。
しかし、いくら加害者を責めたところで失われた命が還って来ることはありません。
大切なことは、同じような事故が繰り返されることがない、未来へ繋げられる何かを

そこから見付け、学ぶことだと思います。


幸運にも、私は大きな後遺症の残るような交通事故に遭ったことはありません。

家族を交通事故で失ったこともありません。そのような状況に陥った時に果たして同じ

事が言えるのかとこのブログを担当する度に自問自答を繰り返してきました。

もちろん、実際に直面してみなければ分かりませんが、今では少なからず自信を持つ

ことができるようになりました。


以前、浅川も書いておりましたが、NMAのスローガン「 No More Accident 」には、悲しみ

を乗り越えてこそ存在するであろう価値を探求していこうとの思いも込められています。
悲しみなど直面しないで済むならばそれに越したことはありません。

そのためには常日頃から、そうならないためにはどうすればいいのかを考え、意識し、

行動に繋げていかねばなりません。

容易なことではありませんが、車を運転する者には、それだけ責任があり、かつ、その

責任を自覚しなければならないと私は思います。自戒を込めて。


さて、今回で最後の私の担当となりました。拙い内容でしたが、今までお読み下さった
皆様に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。


NPO法人NMA ~No More Accident ~