No.724 新しいガイドラインに沿った救命講習 | NPO法人NMA

No.724 新しいガイドラインに沿った救命講習

 須田@NMAです。

先日、東京救急協会殿で救命講習の指導要領を学ぶ講習が行われたので
それに参加してきました。

2005年に救急蘇生ガイドラインが変更になり、今後はそれに合わせた救命講習が
実施されるようになります。
そのため、変更された部分を応急手当普及員に対してフォローアップすることが
目的とされた講習でした。

これは、応急手当普及員は応急手当の手技を指導することが前提なので
できるだけ早く新しい方法を覚えてもらおうという趣旨によるものです。
今回の講習がなければ、私の場合は応急手当普及員の再講習(有効期限)が
来年の8月ですから、そのままであれば一年半近く先の受講となります。
今回の講習を実施していただいたことは大変良かったです。

変更されたポイントは、大きく分けると二つありました。
一つは誰でも心肺蘇生が行えるように手順が簡略化されたことと、もう一つは
胸骨圧迫(心臓マッサージ)を重視するようになったことです。
また、今後はAEDもガイドラインの変更に合わせた作動をする機種が設置されるため
その機種についての講習も実施されました。
今のところ、新しいガイドラインに合わせた作動を行う機種は一つとのことでした。

実際に講習を受けて感じたのは、こういった講習は定期的に繰り返し受けていないと
実際にきちんと使えるようにならない、といったことです。
以前受けた講習より手順は簡略化されているにもかかわらず、新しい手順に戸惑って
動きが止まってしまうことがしばしばありました。
ちょっとした言葉の言い回しが変わっただけなの部分にもです。
これは他の参加者も同様みたいで、そこかしこで同じ声が聞かれました。
繰り返し練習することが、効果的な救命を自信を持って行えることにつながることになると
改めて認識した次第です。

ガイドラインの変更により救命講習の内容も変更されましたが、これまでの講習(救命方法)を
否定するわけではないそうですので、新しいガイドラインに沿った講習を受講していなくても
何か緊急事態が起きたときには、これまで通りの救命方法で処置を行っても問題は無い
とのことでした。


今回の記事をもちまして、私のブログによるメッセージの発信はひとまず終了となります。
今までNMAのブログを読んでいただいた皆様に感謝いたしますとともに、今後は違った形で
お会いできることを楽しみにしています。