No.711  国道土砂崩れ事故 | NPO法人NMA

No.711  国道土砂崩れ事故

良永@NMAです。

先月30日、奈良県の国道でがけ崩れが発生し走行中のワゴン車が土砂に
埋もれ乗っていた3人の方が亡くなると言う傷ましい事故が起きました。

調べでは、道路は西側のがけが幅30メートル、高さ35メートルの範囲に
わたって崩れ、ワゴン車は岩や土砂の下敷きになっていた。
現場の国道は奈良県南部の山間部で、付近では18日と21日にも幅20メートル
高さ30メートルの範囲にわたってがけ崩れが発生し、一時通行止めとなって
おり、金属製の防護さく(高さ6メートル、長さ30メートル)を設置し、
臨時の信号機を置いて片側1車線通行の規制をしていたのだそうです。

現場の防護さくは2回の土砂崩れを受け、崩落防止工事をするために設置された
そうですが、落石に対応する程度の強度で、今回のような本格的な土砂崩れには
耐えられない構造なんだそうです。

ただし、現場の調査にあたった独立行政法人土木研究所の研究員の話では
「がけの上部が長い年月をかけて風化し、重さに耐えかねて崩れた可能性がある。
崩落を予測することは難しかったと思う」と指摘。
現場に防護柵を設置していた県の対応は「問題なかったと思う」とのコメント
なので、人災かどうかの判断は今後調査が進んでみないとわからない様です。

とは言っても県は平成8年、国と連動して、県内のがけ崩れの危険個所を県職員や
委託業者が目視確認する形で総点検し、「要対策」「要警戒」「対策の必要なし」の
3段階で診断しており、その結果今回の事故現場を含む1509地点を最高ランクの
「要対策」としてピックアップしながら未だに対策が行えていなかった事も事実です。

私も観光で山間部を訪れた時に土砂崩れで片側1車線通行になった現場に遭遇
する事は良くあります。
これまでは、あまり危険と言う認識は持っていませんでしたが、今後は自らも
十分に注意して走行すべきであると今回のニュースを見て感じました。

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