No.673 事故の教訓
平沼@NMAです。
警察庁によれば、今年の交通事故死者数は6年連続で減少、51年ぶりに6千人台
前半になる見通しとのことです。
個人的には、死者数が減少した大きな要因は2つあると考えています。
1つは、車両そのものの乗員保護性能が飛躍的に向上したこと。もう1つは、飲酒
運転による事故の社会問題化と警察の取締り強化により、少なからず「安全」を
意識した運転をするドライバーが増えたのではないかと考えています。
過去の交通事故発生件数の推移を見てみると増減を繰り返し、事故発生件数と
負傷者数は2004年に過去最悪を記録しています。今年も11月末現在、事故発生
件数は80万、負傷者数は99万を越え、2年前より減少しているものの未だ高い
水準で推移しています。
死者数が減少したことは喜ぶべきことですが、過去の推移のような悪しき歴史を
断ち切り、政府が方針として掲げる「究極的には交通事故のない社会をめざす」
ためには今一度、我々、ひとりひとりが常に「事故など起こすものか」という強い
意志を保ち続けることが何よりも大切だと思います。
とはいえ、強い意志を保ち続けることは、けして容易なことではありません。日々、
繰り返される悲しい交通事故の多くも、ドライバーの前方不注意など意識の低下が
原因と思われるものから発生しています。
皆さんも日に一度は新聞やTVで交通事故のニュースを見聞きし、家族や職場の
同僚と感想を述べ合ったり、批評することもあると思います。そこで、もう一歩、
踏み込み、それら事故の報道を教訓としてご自身の強い意志を保ち続けるために
活かされてみては如何でしょう。
報道されたニュースに自らがヒヤリとした体験、似たような状況と重ね合わせて
考える。ただそれだけのことでも得られる差は大きいのではないでしょうか?
さて、今年も残すところ5日、今回が私の今年最後のブログとなりました。私自身、
残り少ない今年はもちろん、来年も引き続き「事故など起こすものか!」という強い
意志を保ち続け、運転にあたりたいと思います。
では、皆様、よいお年を!