No.667 暖気運転にもご注意を | NPO法人NMA

No.667 暖気運転にもご注意を

奈良@NMAです。

いよいよ寒さも本格的になってきました。
この時期、寒い朝には暖房器具が必須だったりしますよね。
車やバイクがしっかり暖気運転をしている光景も多く見かけます。

寒い朝に車に乗り込むと、暖房が効くまでしっかり暖気している人もいるようですが、暖気運転をする時には回りの状況に注意してください。

エンジンは排気ガスを出します。
排気ガスには一酸化炭素を含む有害物質が含まれています。
家庭で使用する暖房器具が故障して一酸化炭素中毒で亡くなられる事故が発生していますが、自動車の排気ガスも同様に換気に気をつけないといけません。

といっても、排気ガスは車外にあるマフラーから出ているので、車内に居る人には換気といってもピンと来ないかもしれません。
しかし車自体が閉め切った場所にあったりすると非常に危険です。

この時期スキーに出かけたりする方も増えると思いますが、雪が多く積もる場所での車中泊は大変危険です。
寒いのでエンジンをかけて暖房を効かせたくなります。
停車したまま雪が多く積もってしまうと、車の周囲を雪が取り囲み、マフラー出口周辺を塞いでしまう事があります。
そうなると換気が悪くなってしまい排気ガスがうまく散らずに車内に入ってきてしまい大変危険です。
一酸化炭素中毒は命に関わりますので気をつけてください。

日常の暖気も、マフラーのある方向に部屋がある場合は、排気ガスが部屋の中に入り込まないように気をつけましょう。
窓やドアだけでなく、部屋の換気口があってもそこから入り込んでしまうので十分気をつけた方が良いでしょう。

そもそも、暖気運転は長時間する必要はありません。
いつもより丁寧な安全確認をして暖気時間を気持ち長めに行ったら、スローペースでも走り始めましょう。
走りだせばエンジンはアイドリングよりも高回転になりますから、そのほうがエンジンは暖まりますので暖房も効きやすいのです。

この冬は暖気運転にもご注意を。

NPO法人NMA ~No More Accident ~