No.664 自分で出来るメンテナンス(プラグ交換) | NPO法人NMA

No.664 自分で出来るメンテナンス(プラグ交換)

 須田@NMAです。


昨日、友人たちとの集まりがあり東京から伊豆の下田へ向かうため

東名高速を走っていたときに事故を目撃しました。

バスと乗用車2台による事故のようでした。

私がその場を通過したときは、まだ事故が起きてからそれほど時間が

経過していなかったみたいで、当事者と思われる方がとこを通過する

車の誘導を行っていました。

幸い、怪我をされた方はいなかったようでした。


私が通過したときは、事故の発生からの経過時間が短かったせいもあり

渋滞の出来始めでさほど時間をロスしないで済みましたが、少し後から

集合場所に向かっていた友人は従来に巻き込まれてしまい、予定より

到着が遅くなった人もいました。


年末に向けて、何かと気ぜわしくなる時期です。

急いだり、つい無理をして事故につながることもあります。

このブログを読んでいただいている皆さんも、車やオートバイを

運転する際には、気持ちにゆとりを持って事故を起こさないように

気をつけていただきたいと思います。



今回の記事は前回 に続いて、オートバイの簡単なメンテナンスです。

今回は、スパークプラグの交換です。


私のオートバイは空冷の単気筒ですが、エンジンのタイプにかかわらず

スパークプラグの状態はエンジンの調子に直結します。

特に調子が悪かったわけではありませんが、中古で購入したバイクで

前回のプラグ交換時期を確認していなかったので、予防的措置として

交換をしました。


空冷単気筒ですので、メンテナンスとしては簡単な部類になりますが

レプリカタイプのようにフルカウルが付いているとオートバイだったりすると

カウルの脱着が必要になり、ラジエータとエンジンの隙間が狭かったりして

ちょっと面倒かもしれません。

また、ガソリンタンクの取り外しが必要なバイクもあります。



取り外しは、私にようなバイクでしたら誰でも簡単に行えると思います。

プラグレンチが斜めになってしまわないように注意して作業をすれば

さほど問題なく外せると思います。


プラグの周りが汚れているときは、前もって綺麗にしておきましょう。

取り外すと同時に、ゴミをエンジンの中へ落としてしまったりしたら

何のためにメンテナンスをしているのかわかりません。

また、プラグレンチを手の力で回せないくらい固くしまっていたら

無理をしないで専門店に行くことをお勧めします。

エンジンに直接取り付けられている部品ですので、無理をして舐めて

しまったら、自分での修理はまず出来ないと思います。





20061217-suda-1

ちょっと、ピンボケですが取り外したプラグと新品のプラグです。

右に写っている円盤状のものはプラグギャップを測定する工具です。



20061217-suda-2

プラグのアップです。

画像ではちょっとわかりにくいですが、電極の磨耗もほとんど見られず

交換の必要は無さそうでしたが、せっかく新品を用意したことですので

交換しました。

金額的にも安いパーツですしね。



新品のプラグを取り付ける前に、念のためにギャップの測定を行い

規定値から外れていたら修正します。

ついうっかりプラグを落としてしまったりした時も、先の方から落ちると

ギャップは簡単に変わってしまうので注意してくださいね。



取り付けはプラグレンチにプラグを差し込んで、レンチを手(指)で

まわして行います。

レンチをレンチらしく使うのは最後だけです。

指の力だけで回らなかったり、回していくときにゴリゴリした感触が

指に伝わってきたら要注意。

斜めにねじ込んでしまったり、ゴミを咬み込んだ状態でねじ込んで

しまったら、シリンダーヘッドの交換になってしまうこともあります。

問題が無ければ、指の力だけでかなりねじ込めるはずです。


指でねじ込めるところまでねじ込んだら、ここでプラグレンチを

レンチらしく使います。

最後にプラグレンチで増し締めを行いますが、ここでもちょっと

注意が必要です。


思い切り締めこんではいけません。


締め込む量は、角度にして120~180度程度。

それ以上締め込めるのは手の感触でわかると思いますが、こんな

程度で十分です。

ガスケット(ワッシャーみたいな部品)が潰れることで密着度を

高くしているので、意外に弱く感じる締め込みでも圧縮漏れを

起こすことはありません。



プラグの取り付けが終わったら、最後にプラグキャップを取り付けます。

キャップの取り付けは、必ずカチッとした音(感触)がするまで押し込んで

ください。

キャップの取り付けが中途半端だと、走行中の振動で外れてしまうことも

ありますので。

私のようなバイクでしたら差し込みなおせば済みますが、先に書いた

フルカウル付きのバイクでは簡単に差し込みなおしが出来ませんから。


これで、スパークプラグの交換は終了です。


前回に続いて比較的簡単なメンテナンスを紹介しましたが、今後も機会が

あればこのような記事を書きたいと思います。


注)初めての方は経験のある方の指導を受けるなど、安全管理には十分

気をつけて行うようにお願いします。


  NPO法人NMA ~No More Accident ~